葉酸の副作用

葉酸の副作用

葉酸とは水溶性のビタミンなので、余計に摂っても尿と一緒に排出されてしまいます。そのため取り過ぎによる副作用はほとんどないと言われていますが、実際はどうでしょうか?

 

POINT

葉酸の正体について難しい内容を簡単にお話します。>>葉酸とはで最低限の内容を覚えてしまいましょう。

 

 

葉酸を含む食品を食べ過ぎて副作用が起こる?

 

食事をして葉酸をたくさん摂った場合、「これは摂り過ぎたせいの副作用か?」と思える症状があります。それは、発熱、じんましん、紅班(くれないはん)、かゆみ、呼吸障害などです。

 

それとビタミンB12欠乏症という病気を正しく診断できない原因になったりもします。また、亜鉛の吸収を邪魔してしまう場合があります。

 

さらに、妊娠後期(30〜34週)女性が、1日の上限摂取量をたとえば数週間摂り続けると、出産後に子供が3〜5歳になったころ喘息が発症するかもしれないという研究報告もあります。

 

ですから、厚生労働省が定めている「日本人の食事摂取基準2015」で示す葉酸の1日あたりの上限摂取量を超えないように注意する、というお話になるのです。

 

この上限摂取量ですが、「日本人の食事摂取基準2015」では「耐容上限量(たいようじょうげんりょう)」と言っています。まあ、言葉はとりあえず何でもいいのですが、数値は18〜29歳の女性で1日あたり900μg、30〜49歳の女性で1日あたり1,000μgです。

 

ただですね、この上限量には「サプリメントや強化食品に含まれるプテロイルモノグルタミン酸の量」と但し書きがあるのですよ。吸収率85%の合成型葉酸だけを気にすればいいの?そうすると吸収率が50%と低いポリグルタミン酸(食事性葉酸)だったらもうちょっと数値が大きくなるのかな?とも読めます。

 

であれば、食事からとれるポリグルタミン酸型葉酸(食事性葉酸)の方はほとんど副作用の心配をせず、むしろ変な食事制限をすることがないようにバランスの良い食事を心掛けるといいですね。

 

現実として妊娠のため赤ちゃんのためと葉酸摂取を心がける方は、大半が葉酸サプリを利用するでしょうから、その場合はやはり上限量(900μgや1000μg)には注意しておきましょうね。

 

 

葉酸サプリを飲む際に副作用はある?

 

前章は、葉酸全般についてのお話でした。今度は葉酸サプリに限ってのお話です。

 

葉酸サプリと言えば、肝心の葉酸以外にもビタミンやミネラルを配合しています。このプラスアルファに注意が必要です。

 

ビタミンAの摂りすぎ注意

 

ビタミンAは、ビタミンのAはエースみたいでカッコいいですし、まじめな話、皮膚、粘膜、目に良いと評価されています。体内では合成することができない脂溶性(水に溶けにくく脂に溶けやすい)のビタミンです。ただ、妊娠の初期に摂り過ぎると赤ちゃんの先天異常のリスクが高まると副作用が心配されます。

 

「日本人の食事摂取基準2015」で示すビタミンAの耐容上限量は、1日あたり2,700μgRAEです。

 

2,700μgRAEと言われてもピンとこないと思いますが、たとえば鶏レバー35gにビタミンAは4,900μgRAE、豚レバーなら4,550μgRAEですので、それぞれ1本食べると1日の耐容上限量を超えてしまうという焼き鳥好きにはとても残念な事実です。

 

ちなみに当サイトでは、妊活(少なくても1か月以上前)から妊娠15wまでに必要な葉酸を食事だけで摂るならば、ということで「1日に小鉢ほどに入れた野菜を3回、納豆1パックは1日1回、それと焼き鶏レバー串を1日1本」とご紹介しているのですが、この内容を毎日続けるとビタミンAの過剰摂取になってしまうので、注意が必要です。

 

POINT

葉酸の摂り方などについて、どんな食品にどれくらい含まれているのか、そしてその食品をどのように食べればいいのかなどは>>葉酸が摂れる食べ物で説明しています。

 

ビタミンDの摂りすぎ注意

 

ビタミンDは、歯や骨をつくるために必要なビタミンとして知られています。また、卵子と精子、受精卵の着床、妊娠経過への影響など妊活に大きくかかわります。

 

ただし、脂溶性のビタミンので摂りすぎると体内に蓄積されてしまい副作用としては腎機能障害があります。

 

「日本人の食事摂取基準2015」で示すビタミンDの耐容上限量は、1日あたり100μgです。

 

鮟鱇(あんこう)の肝(きも)50gに55μg含まれます。しらす干し50gに30μg、イワシの丸干し100gに50gです。ですから食事で普通に出そうな量を食べると1日あたりの耐容上限量は超えてしまうということですね。

 

 

鉄の摂りすぎ注意

 

鉄は、特に妊娠時の貧血防止に必要ですね。病院でもらった薬を飲まれてい女性も少なくないでしょう。

 

一般的な貧血は体内の鉄が少なくなった時に起こる鉄欠乏性貧血で、これを防ぐために鉄を摂取されていることと思います。

 

鉄の耐容上限量は1日あたり40mgで取りすぎたときの副作用としては、吐き気、胃痛、下痢などの症状です。ただ、妊娠しているときの症状だと悪阻(つわり)など妊娠による症状なのか、鉄不足による症状なのか素人では判断が難しいことがありますね。

 

POINT

もう1つの貧血、巨赤芽球性貧血。この病気はビタミンB12や葉酸の不足が原因で起こります。一般的には小児または老人に多い症状ですので、成人女性はそれほど心配しなくてもいいですが、貧血があった時は一応、巨赤芽球性貧血も疑った方がいいかもしれません。

 

 

サプリメントで栄養の摂りすぎによる副作用を防ぎ方

 

葉酸サプリも含めてサプリメント全般でのお話です。

 

サプリメントは、1日の目安量が指定されていますので、まずはその量を守るようにしましょう。たとえば今日の分を飲み忘れたからと言って、次の日に2日分をまとめて飲むようなことはやめましょう。

 

あとありがちなのは、複数のサプリメントとの飲み合わせや薬との併用です。

 

マルチビタミンのサプリなどは、ビタミンやミネラルなどを「日本人の食事摂取基準2015」の推奨量を満たすように配合していることが多いので、それに加えてたとえば葉酸サプリを飲むと何かの栄養素が摂り過ぎの状態になりかねません。

 

病院からお薬をもらっている場合も同様です。この場合は、どんなサプリメントを飲むにしても担当の医師に相談した方がいいでしょう。

 

他には○○強化食品というのがあります。たとえば、葉酸を強化した葉酸米や葉酸卵などの食品、葉酸を加えた葉酸飴や葉酸グミなどのお菓子です。特に葉酸飴や葉酸グミなどは、お菓子感覚で食べすぎてしまいやすいです。

 

こういった強化食品は、葉酸サプリと一緒に食べると耐容上限量を超えやすくなりますので十分に注意した方がいいですね。というよりも葉酸サプリか葉酸強化食品のどちらか一方だけにした方が間違いありません。

 

ただ、取り過ぎの心配だけであれば、耐容上限量だけ気にすれば良いのですが、葉酸は赤ちゃんのために摂るものですから原料となる葉酸の品質、商品としての安全性などはお忘れなく。

 

 

まとめ

 

まとめますと

  • 栄養を摂る際は「日本人の食事摂取基準2015」で示す耐容上限量に注意
  • 栄養を摂る際は原材料の品質、製品の安全性に注意

です。

 

妊活中の女性、妊娠中の女性、出産した女性に限って、葉酸などビタミンやミネラルを正しく摂ることを考えるならば、確かな安全試験を行った葉酸サプリを選びましょう。

 

そんなあなたの要望を満足する葉酸サプリがここにあります。

POINT

プレミン葉酸サプリは一般女性による臨床試験も実施済みです。
>>安全性試験として日本で初めてUMIN登録も完了でお伝えしています。

 

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